「あづまみね」岩手県の南部杜氏発祥蔵が醸す酒
今回は、岩手県紫波郡紫波町で1864(元治元)年創業の吾妻嶺酒造店です。兄弟二人で年間500石を醸す少量生産蔵ですが、延宝年間(1670年代)に岩手で初めて上方流の“澄み酒”をつくった「権兵衛酒屋」が前身で、この蔵の存在が後に南部杜氏を生み出すことにつながった重要な蔵元です。
紫波郡は岩手県の南北のちょうど中間、盛岡と花巻の間にあり、本州の東西のちょうど真ん中へんにあります。冬は寒そうです。
「あづまみね 純米 美山錦」長野県産美山錦100%使用で55%精米です。2018年秋のH30BYから純米酒のみを醸す蔵となりました。岩手の豊富な食材とマリアージュする食中酒を目指しているので香りは控えめですが、旨味があり、スッキリした味わいに少し苦みがあるという感じ。どんな食べ物にも合いますね。
東日本大震災で被災し、ファンドを募って現在に至っています。年間3万本の生産ということで、なかなか巡り合うことがないと思いますが、目にされた際にはぜひお試しください。