「楽器正宗 生詰 おりがらみ」復活から進化を続ける酒
今回は、昨年衝撃の復活を果たした「楽器正宗」の純米酒です。福島県西白河郡矢吹町の大木代吉本店で醸されています。
幻の銘柄とされていた「楽器正宗」が復活したのは昨年4月のこと。福島県産「夢の香」100%使用の「本醸造 無濾過原酒」でした。その後も11月に「別撰 特別本醸造」を「夢の香」で、そして12月、純米酒の「生詰 おりがらみ」が登場です。
こちらも「夢の香」を使用した麹60%、掛70%精米のにごりです。味わいはこれまでの本醸造のフルーティな甘味、旨味に爽やかな香りが増した感じです。これまた美味しいです。ちなみに、徐々に横笛を吹く女性が大きくなってきている気がします。
同じ福島県の「廣戸川」でも「夢の香」を使ってさまざまな醸造法を試していますが、この「楽器正宗」も同じような趣旨でチャレンジしているのかもしれませんね。それも私が大好きなおりがらみで。
大木代吉本店が醸す主力銘柄「自然郷」も同様の趣がありますし、日本酒王国の一角を担う福島県で生き残るにはこのようなチャレンジが必要なのかもしれません。ですが、このような日本酒が復活して定着していくのは大歓迎ですね。