「旭興 純米吟醸 雄町 磨き五割」地元消費99%の酒

今回は、栃木県大田原市須佐木で1892明治25年創業の渡邉酒造「旭興 純米吟醸 雄町 磨き五割」です。須佐木とは聞きなれない地名ですが、なんとなく那須塩原駅と茨城県の袋田の滝の間くらいに位置する黒羽というところのようです。

渡邉酒造について

醸される日本酒のほとんどが地元で消費されてしまうという酒蔵です。メイン銘柄は「旭興」で、名前は酒蔵が東に移転したことから、朝日が昇るほうを意味するようです。「たまか」という銘柄もあります。栃木産酵母「ニューデルタ」を使った日本酒もありますので、地元を活かすタイプの酒蔵だと思います。HPもないのでナゾなのですが、そんな酒蔵のほうが多いと思います。

「旭興 純米吟醸 雄町 磨き五割」

雄町100%使用で50%精米、無濾過ですが瓶燗火入れです。火入れなので控えめな香り、スーッと口の中に流れ込んでくる清水といった感じで、わずかに酸味を感じますが、旨味、軽い甘味と、雄町のキレイなところを上手く引き出しているという美味しさです。

悪いことばかりのコロナ禍で、わずかながらいいところがあるとすれば、なかなか呑むことができなかった銘柄を東京で呑めることができたということです。山口県の「わかむすめ」などがいい例ですが、この「旭興」もそのひとつとなりますね。

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