「分福」昔話から命名されたすべて手造りの酒

今回は、つい先日第8回美酒早慶戦、早慶出身78蔵の中で優勝の栄誉に輝いた分福酒造「分福」です。1825(文政8)年に群馬県館林市で創業。当時から「分福」を醸していました。昔話の「分福茶釜」が館林の茂林寺に残る茶釜がもとになっているようで、その名前と「福」を分けるということで命名されたそうです。てっきり「ぶんぷく」だと思っていたのですが、今回「ぶんぶく」だということを理解しました。ちなみに「分福」の毛塚征幸社長は慶応代表です。

館林といえば、毎年最高気温を熊谷などと争っているところで、また外国人労働者が多く住んでいる町としても有名です。そんな館林での仕込み水は赤城山系の伏流水。地元でオリジナルの米「舞風」作りを行って、オール館林産の「於波良岐(おばらぎ)」という日本酒を醸していたりします。

その「分福」が美酒早慶戦で優勝したのが「分福 大吟醸 原酒 袋吊り斗壜囲い 雫酒」。山田錦100%使用の40%精米、醸造アルコール添付です。洗米から袋吊りまですべて手造りの氷温1年貯蔵。控えめな華やかさが控えめに香り、甘味、旨味もスッキリ系でさすが優勝酒です。

館林駅近くには、分福酒造創業時の酒蔵の一部が「毛塚記念館」として公開されています。平成10年に登録文化財に指定されていて、現在に続く毛塚家の歴史です。暑い時期には遠慮したいですが、春先や秋には訪れて、おまけで一杯やってみたいですね。