「七賢」白州の水で醸す山梨の銘酒

今回は山梨県北杜市で1750(寛延3)年創業の山梨銘醸「七賢」です。北杜市といえばサントリーの「白州蒸留所」が有名ですが、それよりも歴史のある山梨銘醸は国道20号線沿いにあって「白州蒸留所」にもほど近く、もちろん南アルプスの名峰・甲斐駒ヶ岳の伏流水、白州の水を使用しています。

もともと長野県高遠で日本酒醸造業を営んでいた第34代の北原伊兵衛光義氏が江戸に向かう途中に、その白州の水に惚れ込んで創業したのが七賢の始まりだそうです。

こちらは「七賢 純米生酒 なま生」山梨県産ひとごこち使用の70%精米です。ワイングラスで呑んでみましたが香りは控えめで、開けたてはガス感がほんの少しあります。辛口に振られていますがスッキリ系のほんの甘口感があります。後口はさっぱりですが食中酒というよりは食前酒に向いていると思います。

「七賢 スパークリング 山の霞」使用米、精米歩合は明らかにされていませんが、「獺祭スパークリング」と同じ瓶内二次発酵で造られているスパークリング日本酒です。日本酒にあとから炭酸ガスを送り込んで作るなんちゃってスパークリングもありましたが、瓶内二次発酵で作るスパークリングは難しく、5年をかけて開発したということです。以前はなじみの店のシメを「獺祭スパークリング」にしていましたが、現在はこの「七賢スパークリング」にしています。

なんちゃってとはまったく違う、瓶内発酵で自然にできた炭酸が、甘味のなかに爽やかな苦みも感じさせてくれます。当然濁っていますので、後味はスッキリですから、シメにちょうどいいというわけですね。

ちなみに山梨銘醸では、2020年の東京オリンピックに使う乾杯酒をスパークリング日本酒にすべくがんばっているそうです。ぜひ応援したいですね。

山梨銘醸はグループ会社に農業法人を持っていて、酒造好適米を栽培しています。そこで取れた酒米も七賢になるということで、素晴らしい水と環境で作られたお酒を、これからも愉しみたいと思います。