「笹一」山梨県大月で醸す酒

今回は山梨県大月市で1661(寛文元)年に花田屋として創業、1919年に現在の社名となった笹一酒造の「笹一」です。蔵のある甲州街道「笹子トンネル」で有名な笹子には富士山の伏流水が流れていて、笹一酒造の仕込水はその昔、明治天皇が東京から京都に行かれる際に携行するされた水だそうで「御前水」と呼ばれました。

たまたま大月付近に行く機会があり「七賢」があると思って道の駅「甲斐大和」に寄ったところ、現在流行の日本ワイン推しということで甲州ワインは多数あったのですが、日本酒はほぼこの笹一酒造の製品のみでしたので、実力がわかる純米酒を購入してみました。

「純米 笹一」ラベルには使用米は書いてありませんが、道の駅の表示には美山錦を使用しているとありました。精米歩合は60%です。

常温で呑むと若干甘味がありますが、ちょっと「昔の日本酒臭」があります。そこで燗にしてみると「昔の日本酒臭」は消えて、スッキリしたほんのり甘い上質な日本酒になりました。これは食中酒にいいですね。

道の駅「甲斐大和」を出て中央道に乗るため大月ICに向かう途中の笹子で蔵を見ることができます。そこでは店売所もあって購入できます。

笹一酒造は日本酒だけでなく、ワイン、焼酎も造っている蔵です。ワインは「OLIFANT」(オリファン)という銘柄で、フランス文学者の辰野隆氏が命名した「酒の神バッカスが手にしていた”角笛”」が由来です。

一緒に購入してみようかとも思ったのですが、ベーリーAや甲州などのぶどうで醸したワインが苦手なので、今回は創業からの日本酒を選んでみました。「旦」という新しい日本酒銘柄が注目されているようなので、機会があれば呑んでみたいと思います。

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