「ゆきの美人 完全発酵」キレキレの辛口純米酒

今回は、秋田県秋田市の秋田醸造「純米酒 ゆきの美人 完全発酵」です。「完全発酵」とはあまり聞きなれない言葉ですが、「酵母が醪の糖分を分解しつくしたこと」を言うようです。

日本酒は、ブドウ糖の存在によって直接アルコール発酵できるブドウを原材料とするワインと違い、酵母がアルコール発酵できるように米のデンプン質を麹によって糖化させないといけません。そしてその糖分をアルコールと二酸化炭素に分解するということが、糖化と同時に進行する「並行複発酵」という特徴がありますが、後者の分解を完全に終了したという状態のことを「完全発酵」といいます。

それをあえて記すということは、ほとんどの日本酒は「非完全発酵」で提供されているということですが、「完全発酵」された日本酒とはどのような味わいなのでしょうか。

ということで「ゆきの美人」の完全発酵ですが、使用米は秋田県産酒造好適米で、日本酒度+13となっています。街中のマンションで四季醸造を行うNEXT5の技術系だけあって、こういう実験的な日本酒を出してくるのですね。

味わってみると、開けたては少しガス感があります。常温だとほのかな香り、甘味も感じられますが、冷やすとほとんど感じません。後口はキレキレです。呑み続けると酒を呑んでいる気がしなくなってきました。

いつもの「ゆきの美人」の甘味、旨味、フルーティな香りを期待して買うと、ちょっと違うかなと思いますので、超辛口を呑みたい方は試してみてください。