「秋鹿」伏見と灘に挟まれた大阪の酒
今回は、大阪府豊能郡能勢町で1886(明治19)年創業の秋鹿酒造です。場所がよくわからないかと思いますが、大阪府の最北端、兵庫県と京都府に挟まれていて、尼崎から真北に行ったところにあります。ですが古代は水や食物に恵まれていたと思われるのは、古墳が点在し、縄文・弥生時代の埋蔵物も発掘され、日本書紀や万葉集にも能勢という地名が登場するところからです。
そんな土地柄ですから、秋鹿酒造では古くから山田錦や雄町を契約農家で栽培していて、それを日本酒造りに使っています。醸造アルコールは使わない純米蔵です。
たまたまブログでも扱いが薄かった地域の銘柄が多い酒屋さんを見つけ、「純米酒 秋鹿 千秋」を購入してみました。レギュラー酒として、ワンカップではバンビのようなイラストが描かれている「バンビカップ」もこのお酒です。
国産米としか書かれていませんので定かではありませんが、70%精米でアルコール度数は14%の無濾過。同じアルコール度数14度で、使用米が日本晴と書かれているブログもありましたが、精米歩合が65%とありますので、違う代のものだと思われます。いずれにしてもこのお酒は低アルコール度数でグイグイ呑むタイプですね。
香り、旨味など、とても控えめでこれといった特徴がありません。食事の邪魔をしないという意味で食中酒ならいいと思います。せっかく通販で購入したので、もう少し違う銘柄を選んでいればよかったかもと思ってしまいました。ただクセはないので、一升瓶を空けるのは問題ありません。
このブログは自分が呑んだ酒で全国制覇する予定なのですが、残るは大阪と宮崎の1府1県になっておりまして、まさか大阪がこんなに最後になるとは。それこそ伏見と灘に挟まれているので、大阪でお酒を造らなくてもよかったのかもしれませんね。
洞爺湖サミットでも候補酒になっていた「さか松」(浪速正宗)がちょっとしたミスをしてしまったので、大阪は難しいとなんとなく感じていましたけど(笑)