「黒龍」福井県を代表する酒

今回は、福井県吉田郡永平寺町で1804(文化元)年創業の黒龍酒造です。言わずと知れた幻の酒「黒龍 しずく」で有名ですね。永平寺町は福井駅の東方、九頭竜川流域にあります。ということでレギュラー酒は「九頭龍」。仕込み水ももちろん、白山山系九頭竜川の伏流水です。

「黒龍」というとプレミアがついている印象があって手を出してきませんでしたが、このたび行きつけの酒屋さんで取引が始まりましたので、定価で購入。税込2916円の「黒龍 純吟」です。意外とリーズナブルですね。

福井県産五百万石100%使用で55%精米です。購入当日に開栓して呑んでみると、『「黒龍」ってこんなだったっけ』という感じで、けっこうな辛口、ほぼ香り無しという状態でした。

それでいつものとおり四合瓶に小分けして冷蔵庫に保管、2日後に呑んだところ、やはり辛口ですが、ほのかな吟醸香にほんのり甘味が出て、非常に呑みやすくなっていました。後口はほとんど残りません。

ですが、現在の華やかな香りに酸味、甘味という流行な感じはありません。「十四代」や「磯自慢」とともに、ちょっと高めの年齢層に好まれるというのがよくわかりますね。

たまにはそんな気分で呑んでみるのもいいかもしれません。

フォローお願いします。