「戦勝政宗」仙台伊達家御用蔵の酒

今回は、宮城県仙台市で1688年から1704年頃の元禄年間に創業の仙台伊澤家勝山酒造です。伊達家の御用蔵ということですが、最も有名な伊達政宗の時代ではなく、3代目綱宗のころですね。メイン銘柄は「勝山」で、純米酒には仙台産ひとめぼれを使用するなど仙台のテロワールを大切にしています。

伊達政宗の兜の特徴であるちょっと斜めの三日月と伊達家の軍旗を模した勝色に黄金の日の丸がカッコいい「戦勝政宗 特別純米」。仙台産ひとめぼれ使用で55%精米です。四合瓶はワインのような形をしていて、勝山酒造の印が盛り上がっています。「正宗」ではなく「政宗」ですが、土地柄なので仕方ないですね。

口に含むと、華やかな香りにキレイな味わい。フルーティな甘味がほんのりと感じられ、後口はスッキリです。これは美味しいですね。宮城県の日本酒は辛口の印象がありますが、これは旨口です。こちらのほうが値段は少々高めですが「楽器正宗」に似た感じです。

「戦勝政宗 特別純米」は2019年KURA MASTERでプラチナ賞を受賞。最高位のプレジデント賞には「勝山 純米大吟醸 伝」が選ばれるなど、かなりの実力蔵です。伊達政宗は商圏を狙って支倉常長らをスペインに送りましたが、「戦勝政宗」は味でヨーロッパの評価を得たわけですね。これはオススメです。

 

 

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