酒紀行「松山市」で道後温泉、松山城を堪能

今回は酒紀行シリーズです。
行先は四国は愛媛・松山。松山市にふるさと納税を5000円以上すると、松山「ふるさと優待クーポン」がもらえます(注:2019年4月10日以降は2万円寄付するともらえる返礼品となりました)。その中には、松山城天守閣、ロープウェイ、二の丸史跡庭園、坂の上の雲ミュージアムその他の入場券のほか、道後温泉本館2階神の湯の入湯券が含まれているので、今回はそれを利用することにしました。

道後温泉でひとっ風呂

松山に入った私はまずホテルにチェックインして道後温泉に向かいました。もちろん伊予鉄です。

平日夜にもかかわらず道後温泉駅周辺は観光客が多く、ちょうど18時で回り始める駅前のからくり時計の前ではたくさんの人がスマホで撮影していました。こちらは駅前にある「坊っちゃん列車」です。

商店街を通っていくと、一番奥に道後温泉本館があります。チケットを渡して2階に上がると浴衣が入った箱が並んでいて、そのひとつに案内されました。タオルは持っていなかったので、持ち帰り用タオルと石鹸セット220円を購入(レンタルはセットで60円)し、上着を置いて場所がわかるようにした後、荷物と浴衣を持って一階の脱衣所に行きます。脱衣ロッカーに荷物を入れ浴場に行きましたが、思ったより湯船は小さく、混雑時は大変そうな感じです。

神の湯は2か所あって両方入るともう体はぽっかぽかです。荷物はそのままで浴衣を着て2階に戻ると、おせんべいとお茶でもてなされます。お客さんも少なかったので大変涼しい風でクールダウンします。窓から外を眺めると、道後ビール直営店の看板が。風呂上りにはビールですね。

少しのんびりして道後温泉を後にしたら、さきほどの直営店「道後麦酒館」に直行です。
おつまみセットに名物の鯛めしセットを注文し、当然ビール。ビールは道後限定の「のぼさんビール」です。「のぼさん」は正岡子規の幼少時のあだ名で、近くには子規記念博物館があります。

風呂上りの体に冷たいビールが染みわたります。一気に飲み干したら、次は日本酒。道後ビールの醸造元が醸す「山頭火さんの酒 一浴一杯」。アル添のため、すっきりした味わいです。私はよくわからない日本酒を飲むときにはアル添の、できれば特別本醸造のものを選ぶようにしています。甘くならないので、失敗が少ないと思っているからです。

ほろ酔い気分になった私は伊予鉄に乗り、松山駅近くのホテルに戻りました。

松山城はなぜ重要文化財?

翌日は「現存12天守」のひとつ、松山城に向かいました。
松山市は松山城を中心に発展した町ですので、行くにはとても便利です。松山城は関ヶ原の戦いの後、豊臣秀吉の家臣「七本槍」の一人、加藤嘉明が築城しました。その後、松平定行が5階建ての天守閣を3階に改築して現在に至っています。3階の天守閣は丸岡城と同じですが、小天守や櫓も残っているため、当時の城郭建築がわかり、見学後の満足感がとても高い城ですね。しかしながら、国宝ではなく重要文化財なのはなぜなんでしょうか。残念ながら雨模様だったため、城がボンヤリしています。

松山城を出た後は、チケットを利用して「坂の上の雲ミュージアム」「秋山兄弟生誕地」「子規記念博物館」など立て続けに見て、帰途につきました。それにしても、司馬遼太郎がいなかったら・・・・・・と思えるほど、「坂の上の雲」の街でしたね。

松山空港でシメの一杯

今回利用した松山空港は松山市内からほど近く、路線バスで行けます。値段も松山駅から310円とお得な空港ですね。
空港のレストランに入って、晩酌セットでビール、そのあとは愛媛の地酒、四国中央市の梅錦山川株式会社が醸す「梅錦」です。成分がわからなかったのですが、若干甘口のすっきり系。

梅錦山川株式会社は1872(明治5)年創業で、平成6年には全国初の地ビール免許を取得して「梅錦ビール」を発売しています。現在は白鶴酒造の資本下に入っているようです。

そのあとは同じく四国中央市の   「山丹正宗」のワンカップ。愛媛のゆるキャラを使った「みきゃんカップ」です。こちらもアル添のすっきり系。「山丹正宗」を醸す八木酒造部は1831(天保2)年に愛媛県今治市で創業。今治市ということで、こちらも「賀儀屋」「寿㐂心」同様に石鎚山系の伏流水を仕込水に使用して、愛媛県産の酒米を主に使用しています。「松山三井」で仕込んだ吟醸酒は2014年にANA国際線ファーストクラスに採用されていたほどです。機会があれば呑んでみたいですね。

飲み終わったら空の上、東京到着は20時25分の速足の旅でした。

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