武甲山と秩父の名酒

 私が今年、目標としている山は日本第3位の標高を誇る奥穂高岳です。3000メートルを越える山に登るには日々の鍛錬が必要ということで、第一弾として、日帰り可能な秩父の武甲山に行ってきました。半分石灰岩でできていて、採石されていることでかわいそうな見かけの山です。
 まったく季節が違いますが、芝桜の奥に見えるのが武甲山です。
 8時5分西武池袋発の快速急行三峰口行きに乗れば、武甲山の裏参道の駅「浦山口」まで乗り換えなしで10時4分に到着です。その先の長瀞にも行けますので、便利な電車ですね。ちなみに秩父鉄道直通となる電車は西武池袋発7時5分、8時5分の2本です。
 駅に到着すると駅のトイレで用を済ませ、さっそく登り始めます。少し登ると秩父札所28番橋立寺とその奥には「ブラタモリ」でおなじみとなった橋立鍾乳洞があります。突然切り立った絶壁が印象的です。
 今回は登山のトレーニングが主目的なので、そこは素通りして山に向かいます。天気もよく、途中までは舗装してある道が続き、周りの草花を写真に撮ったりしながら歩いていました。
 あまりに平坦で、これではトレーニングにならないと危惧しましたが、やはりナメてはいけません。1時間弱かかかって登山口に到着してからは道が細くなり、急激に登りになってきました。
 後で調べたところによると、標高1304メートルながら、表参道に比べて裏参道は険しい登りが続くキビシイ登山道ということで、大学の登山部も練習に使っているそうです。キツイ上に暑さも重なり、息も絶え絶えで登っていきました。途中からは雨も降り始め、頂上に着くころには激しく降っていましたが、結局、駅を出てから4時間弱かかり、14時に御嶽神社の奥にある頂上に到着。
 武甲山の頂上は柵に囲まれたちょっとしたスペースしかありませんが、そこから下を望むと明るい風景が。山の上のほうだけ雨が降っていたようです。
 雨が止まないので、早々に下山することにし、登りと同じ道を下って行きました。
 登りより下りがキツイのは登山のセオリーです。下りのほうが道が長く感じるのはなぜなんでしょうか。痛くなる足にムチ打って下っていきます。
 17時浦山口駅発の電車になんとか乗りこむことができ、2つ先の御花畑駅から西武秩父駅に向かい、駅に隣接している温泉施設「祭の湯」(写真左)に到着です。山と温泉の組み合わせはお約束ですね。
 西武特急レッドアローのチケットを購入してから、祭の湯で汗を流し、フードコートで秩父名物のおつまみわらじ380円と揚げしゃくしな餃子500円を頼み、ビールで乾杯。しゃくしなとは、正式には「雪白体菜」といい、しゃもじに似た秩父名産の野菜だそうです。
 レッドアロー車内ではもちろんワンカップ。今日の3本は、秩父の銘酒「武甲正宗」「秩父錦」の組み合わせ。つまみは埼玉は関係ありませんが、人気のれんこん天チップスです。
 武甲正宗のにごり酒230円で糖分を補給し、同じく武甲正宗のワンカップ260円で甘さを流し、秩父錦のアルミ缶で締めました。れんこん天チップスのレモン風味が絶妙に合いましたね。

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