「高砂」富士山の伏流水で仕込む静岡県の酒

今回は、静岡県富士宮市で1831(天保2)年創業の富士高砂酒造です。もともとは1820年(文政年間)あたりに滋賀県蒲生郡日野町の山中正吉さんが酒造業を始め、1820年に富士宮市に移ってきたということです。

「高砂」という名前はおめでたいので、旭川で「国士無双」を醸す高砂酒造や石川県白山市で「高砂」を醸す金谷酒造店など、高砂関連はいくつかありますね。本来は高砂酒造にしたかったところ、すでに登録されていたので富士高砂酒造となったのかもしれません。

富士高砂酒造は富士山のふもとにある富士宮浅間大社のすぐ近くにあるので、富士山の伏流水を使って仕込んでいます。能登杜氏の山廃仕込みが特長ですが、今回呑んだのは山廃ではなく熱海駅の駅ビル、ラスカ熱海で購入した「高砂 純米吟醸 生酒」300mlで540円です。

美山錦と山田錦を60%精米で日本酒度+5ですので、若干甘めですが綺麗な味わいで変なクセもなく非常に呑みやすく、あっという間になくなってしまいました。

ラスカ熱海には他にもいくつか銘柄があったのですが、これだけ「冷蔵中」の札が貼ってあるほどの人気でした。帰りにも寄ってみたのですが、一本だけ残っていたのでもちろん購入して新幹線で熱海の次の小田原で通過待ちをしている間に呑み切りましたよ。

伊豆半島の日本酒にはあまりいい印象がないのですが、熱海でこれを購入していけば問題なしなので、これからはそれを実践していきたいと思います。

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