「陸奥八仙」八戸港の朝市で飲みたい酒

今回は久しぶりに日本酒に戻り、山形県からひとっとびに青森県に入ります。

1775年創業の八戸酒造は「陸奥男山」で名をなし、平成に入って「陸奥八仙」の醸造を開始し、全国的に知られることとなりました。蔵は八戸港に近く、八戸でもっとも高い「グレットタワーみなと」の近くにあります。また、最寄りの陸奥湊駅前通りでは月曜から土曜まで「朝市」も行われていてにぎわっています。八戸の朝市は観光地として有名ですね。

八戸酒造に戻って、こちらは創業からの銘柄「陸奥男山」の「金の生 無濾過生原酒」。HPには載っていないのですが、八戸に行ったときに駅にある土産物屋で購入したものです。アルコール臭がある、昔ながらの酒という感じでしたね。

そして現在、八戸酒造の代表銘柄となっているのが9代目、駒井秀介氏が手がけた「陸奥八仙」です。原料米は青森県産にこだわり、「むつほまれ」「華吹雪」「華想い」を使用、酵母も青森県で開発されたものを使用して地元にこだわった酒造りを行っています。また青森県でも珍しい里山の自然風景が残されている『がんじゃ』という、水の綺麗な場所にある自社田で有機米の稲作にも取り組んでいます。

そんな「陸奥八仙 ミドリラベル 特別純米 ひやおろし」は、青森県産華吹雪と青森県産まっしぐらを使用。これから市場に出回って、ゆっくり味わうことができる「ひやおろし」です。猛暑を乗り越えて香りが高く、ほんのり甘い旨口の酒です。「陸奥八仙」入門酒として最適ではないでしょうか。

「陸奥八仙 いさり火ラベル 特別純米」は青森県産華吹雪100%、八戸ではイカ釣り船の漁火が名物になっていて、”魚介類・食材に合うお酒”をコンセプトに醸した純米酒です。刺身の生臭さを洗い流してくれる辛口のスッキリ系です。

そして、「陸奥八仙 Prototype 2014 試験醸造酒」。幅広く愛される酒を目指して2013年からチャレンジしていたアルコール度数13%で醸された、適度なシュワシュワ感を持つにごりです。これは飲みやすかったですね。今ではスペックは同じで名称が「natural sparkling 純米」という商品になっているようです。

こちらの酒蔵も見学できるようですので、また八戸に行く機会があれば朝市に行ってから蔵元を訪れてみたいですね。

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