「阿部勘」地元塩竃の食材を引き立たせる食中酒

今回は、宮城県塩竈市で1716(享保元)年創業の阿部勘酒造店です。JRの駅だと塩釜ですが、市名は塩竃なんですね。仙台に近いですから、伊達藩が関係している酒蔵です。「四季の松島」「於茂多加」という銘柄があるようですが、今回は社名を冠した「阿部勘」です。

「阿部勘 純米吟醸 夏酒 金魚ラベル」麹米に蔵の華、掛米にササニシキを55%精米で醸しています。正面からだと白っぽくて金魚がよく見えませんが、裏から見ると赤い金魚が涼しげに見えます。瓶がヒエヒエだったので水滴が取れず、よく映りませんでしたけど。味はというと、塩竃の食材を引き立たせる食中酒を目指しているということですので、スッキリ辛口です。特に夏酒ということで、より吞み口が爽やかになっていますね。

宮城県の日本酒は魚に合わせるための辛口の食中酒というイメージがありますが、この阿部勘もその流れのひとつなのだと思います。

歴史のある蔵元だけに、社長さんは代々、阿部勘九郎を名乗っているようで、現在は14代目ということです。こういう蔵元も少なくなってきました。伝統を守るという意味でも、続けて行っていただきたいですね。

フォローお願いします。