「若73純米酒 創業100周年特別醸造」福岡県で創業100年を数える蔵

今回は福岡県大川市で1922(大正11)年創業の若波酒造「若73純米酒 創業100周年特別醸造」です。

若波酒造について

大川市は福岡県の南端にあって佐賀県との県境、酒蔵は筑後川のほとりにあります。筑後川は「筑紫次郎」と呼ばれていて、日本三大暴れ川のひとつでもあります。その波のように「若い波を起こせ」と命名されたそうです。ちなみに関東地方だと利根川が「坂東太郎」と呼ばれ、四国の吉野川は「四国三郎」と呼ばれて、それぞれかなりの洪水を起こしていました。この三つを三大暴れ川と言います。それはともかく、三代目当主の今村壽男氏を中心に姉の友香さんが杜氏をされ、総勢5人で醸している若波酒造です。地元銘柄は「蜻蛉」ですが、見たことがありません。ちなみに「若波」は流通限定酒です。

「若73純米酒 創業100周年特別醸造」

福岡県柳川産山田錦100%使用で麹米60%、掛米73%精米です。「73」はもちろん「波」にかかっていて、創業100周年を迎え、10年ぶりに醸したということです。掛米を扁平精米しているので、雑味が少なめです。酸味がありながらも米の旨味と山田錦らしい控えめな甘味があり、少しガツン系の味わいです。

100周年を迎える酒蔵も数多くなってきましたが、日本酒市場が厳しくなっていくなか、一蔵でも多く100周年を迎えてもらえるよう、応援していきたいです。

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