「會津宮泉:re」新しいメンバーで造った新しい味

今回は、福島県会津若松市で1955(昭和30)年創業の宮泉銘醸「會津宮泉:re」です。偶然ですが、2回連続の登場となりました。

「會津宮泉:re」について

裏ラベルにあるとおり、コロナ禍で飲食店業界がダメージを受けたため、飲食店メンバーを蔵に迎え入れて1年間酒造りをしてきたそうです。その新しいメンバーが入ったチームで新しいことができないか、新しい味が生まれるのではないかと、これまでやらなかったアッサンブラージュに挑戦したということです。

テーマは酒業界の再起・奮起の想いを込めて「Revers」。磐梯山・会津盆地の裏風景。裏磐梯・色鮮やかな五色沼等々をイメージした酒名とラベルです。裏文字になっているのですが、ほかの文字はともかくメインの「宮泉」は左右対称なので、よく見ないとわかりません。余計なお世話ですが、意味からすると、ほんとは「Re Birth」の「Reverse」かもしれませんね。

せんきんの「Hope」でもおなじみのアッサンブラージュですが、この会津宮泉では、60%精米の会津産夢の香純米酒と60%精米の会津産夢の香酵母無添加純米生酛、50%精米の兵庫県産山田錦純米吟醸を、夢の香76%、山田錦24%でアッサンブラージュしました。同じ宮泉銘醸の「冩楽」をイメージするとかなり違う味わいです。

ほんのりパインのような、甘味のあるレモンのような柑橘系の香りに、フルーティな酸味があって甘味は控えめ、香りどおりのスッキリ爽やかな味わいで美味しいです。

同じ「夢の香」だと、「楽器正宗」ではグレープフルーツ風味となっていますので、それよりレモンに寄った感じとなっています。「山田錦」の効果なのかもしれませんが、こういうチャレンジは業界活性化のためにいいですね。

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