「星泉」生産石高200石で9年連続金賞受賞の愛知県の酒蔵

今回は、愛知県知多郡阿久比町で1917(大正6)年創業の丸一酒造です。地元酒は「冠勲」。阿久比町は蛍の里と言われるほど澄んだ水に恵まれた地域で、生産石高200石という少ない蔵元ですが「星泉」が全国新酒鑑評会で9年連続金賞、越後流技術選手権にて4回一位を受賞する実力蔵です。

「星泉 No.8  無濾過生原酒」あいちのかおり100%使用で60%精米、醸造アルコール添加の特別本醸造です。フルーティな香りに甘味を感じます。旨味、苦みもありながら、醸造アルコールによってアルコール感があり、後味はスッキリです。栓はガス感があるのかと期待させるほど「ポン!」とあきましたが、意に反してシュワシュワ感はありませんでした。スッキリした甘味がお好きな人にいいと思います。

8号酵母は古い酵母を使って醸している「ソガ・ペール・エ・フィス」でも欠番になるくらいのもので、ほとんど使用されていません。ウィキペディアによれば、「1960年(昭和35年)日本醸造協会によって分離された協会6号の変異株で、酸が多く濃醇酒向き」ということなので、1~7号酵母のような蔵付き酵母ではないところが使用されない理由かもしれませんね。

酸が多い感じはしなかったのですが、濃醇さは感じられました。この蔵は6号~9号の酵母を使って愛知県産米「夢吟香」「あいちのかおり」で「星泉」を醸しており、他の酵母も味わってみたいと思わせるスペックを持っています。

あまり見かけることはないかもしれませんが、ぜひ試してみていただきたい銘柄です。

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