「御所泉」金沢市御所町で100石のみ醸す「幻の酒」

今回は、石川県金沢市御所町で1868(明治元)年創業の武内酒造店です。御所町はプロ野球の松井秀喜や小松辰雄、サッカーの本田圭佑を輩出した星稜高校があるところとして有名です。また南北朝期の大納言二条師基の館があったという伝承から御所町と名付けられたそうです。

代表酒は「御所泉」。白山水系の伏流水を使って五百万石、山田錦を55%精米で醸しています。

こちらは「純米吟醸源酒 泉」石川県産五百万石を60%精米です。「原酒」ではなく「源酒」というところがおもしろいですね。「源酒」だけあって、アルコール度数は18度で高めです。香りはほんのりめで、米を感じます。

ラベルには金沢限定「幻の酒」とありますが、それもそのはず、武内酒造店では100石(一升瓶約1万本)しか日本酒を醸していません。近隣の一般消費者に製造直販を行うことにより、全製造数量 の90%を愛飲されているそうです。金沢でも手に入りにくいというこの「泉」は金沢駅の土産物屋で購入したものをいただきました。駅の土産物屋にはけっこうあるそうです(笑)

「御所泉」は吟醸なので、名前に「御所」がありませんが「泉」のほうが高価なようです。

HPを見ると、酒造業とコンビニエンスストア経営で売り上げは後者のほうが多いということですから、日本酒造りだけでは厳しい時代を乗り越えてこられたのだと想像されます。

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