「屋守 仕込み十六号 純米中取り無調整」高レベルを保つ東村山の酒

今回は、東京都東村山市の豊島屋酒造「屋守 仕込み十六号 純米中取り無調整」です。東京都に残る数少ない酒蔵のなかでも全国レベルの日本酒を醸している蔵です。もともと神田の一杯飲み屋だったので、本社は今も千代田区にあります。

仕込開始当時は明治天皇のご成婚を祝って醸された「金婚」がメインで、今も明治神宮、神田明神に御神酒として納められています。ですが、昨今有名になっているのはこの「屋守(おくのかみ)」ですね。

「屋守 仕込み十六号 純米中取り無調整」広島県産八反錦100%使用で麹米50%、掛米55%精米です。裏ラベルにはおなじみのヤモリのイラストが描かれていて、使用している紙も爬虫類の肌のようなザラザラしたものです。

フルーティな香りにほのかな酸を感じて、少しガス感があります。安定した美味しさがありますね。

先日、秩父のイチローズモルトのカードシリーズ54本セットが1億円で落札されたということですが、それだけ日本の酒が評価されてきています。東京都の日本酒蔵が無くなってきている今、「屋守」は「江戸開城」と並んで貴重な東京のNEO日本酒としてがんばっていただきたいです。ですが、イチローズモルトのようなプレミアムが付かない程度でお願いしたいと思います。

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