「上喜元 翁」日本酒のセレンディピティ

今回は私がこの時期に必ず購入する「上喜元 翁」です。なぜかというと、この1本は日本版「セレンディピティ」だからです。

「セレンディピティ」とは、「偶然に当初の目的とは異なる価値のある情報を発見したりできること」という意味があります。

お酒の世界では、上の写真のように、シングルモルトで有名なアードベッグに「セレンディピティ」という名前の特別な一本があります。シングルモルトなので、本来はアードベッグ以外のものを混ぜてはいけないのですが、ある時、誤ってブレンドしてしまって廃棄する予定だったものをテイスティングしたところ、これが意外に美味しかったので、“セレンディピティ”と名付けて発売したわけです。これはとても貴重なものになっていて、高値なのでなかなか購入できません。

同様の商品として、今年限定で「獺祭 島耕作」もブレンド酒として発売されましたが、上喜元の「翁」は毎年11月に限定発売され、本醸造に純米や大吟醸がブレンドされています。年によって配合が変わるので味わいも違いますが、いつもとても新しい発見があって美味しいです。まさに日本酒の「セレンディピティ」。ですが、アードベックと違うのは、なんと一升2000円強とコストパフォーマンスも最高だということです。

同じ水で仕込んでいるからこそ、ブレンドしても揺るがない芯があるわけで、そのどれもが高品質なものだけに、味わいも間違いないものができるわけですね。

今年は大吟醸の割合が3割らしいので、間違いなく「買い」です。

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