「ちえびじん」大分県の御霊水で仕込む酒

今回は大分県杵築市で1874(明治7)年創業の中野酒造が醸す「ちえびじん」です。杵築市といってもよくわからない人が多いと思います。大分市の真向かいで別府市から出べそのようになっている国東半島の中間にあります。大分空港からはとても近いですね。このあたりは酒蔵が多かったそうですが、現在は中野酒造が孤軍奮闘しているということです。

中野酒造の地下200mから湧き出る「六郷満山の御霊水」を仕込み水として使用している「ちえびじん」は、もともと創業時の女将だった中野智恵さんの名前をとって「智恵美人」と漢字の酒名でした。現在の6代目蔵元である中野敦之氏の代になってひらがな「ちえびじん」が醸されました。現在はひらがな、漢字両方で製品を出しています。ちなみに仕込み水はお菓子で有名なモンドセレクションで3年連続最高金賞を受賞するほどの名水です。

そんな「ちえびじん」は、2018年5月に行われた「KURA MASTER」で、「ちえびじん 純米大吟醸 山田錦」が純米大吟醸&純米吟醸部門において最高位プラチナ賞を受賞しました。 また、「ちえびじん 純米酒 山田錦」も、純米酒部門のプラチナ賞のベスト5に選ばれています。

ということで私が呑んだことのあるのは「ちえびじん 純米吟醸 八反錦」 麹米に山田錦、掛米に八反錦で55%精米。旨味と酸味がうまくバランスを取っています。

「ちえびじん 純米吟醸 山田錦」山田錦100%使用で55%精米。吟醸香が華やかに香り、旨味、甘味が適度にあって美味しいです。この蔵では山田錦をメインに使用して鑑評会などに出品している感じで、山田使いに馴れていますね。

「ちえびじん 純米酒 ひとめぼれ」麹米山田錦、掛け米ひとめぼれの65%精米。地元産のひとめぼれを使った一本です。現在は製造されていないかもしれません。安価ですが爽やかな甘味があり、美味しかった記憶があります。

こちらも若き蔵元が焼酎に押され気味なところを頑張ってチャレンジングな日本酒を醸しています。失敗の少ない銘柄ですので、オススメの逸品です。

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