「たけのその パンダ祭り」新しいヤブタで搾った佐賀県の酒

今回は、佐賀県鹿島市の矢野酒造「TAKENOSONO The Panda Festival」です。ラベルの上部には「MADE IN JAPANDA」とあるくらい、パンダ好きなんだなと思わせるネーミングです。メイン銘柄は漢字の「竹の園」。竹が好きなのはパンダ→園くらい竹があったらパンダもいっぱいいるということで「パンダ祭り」です。

ちなみに、少し前に書いた「美つしま」でヤブタを新調した酒蔵があるとお伝えしましたが、それがこの矢野酒造です。

女将のブログでそこに触れていますので、抜粋してご紹介します。

「新しい搾り機(ヤブタ)
新型の搾り機(会社の名前が薮田なので業界ではヤブタと言っています)が入りました。老朽化で(50年は使用)数年前から調子が悪い時があり、苦労していました。3年前には、搾り始めてから動かなくなり業者の方が徹夜で修理をしてくれました。私もほぼ徹夜状態で起きていた記憶があります。息子が「ヤブタが新しくならないなら造り酒屋は継続できない。」ただ醸造機械は高価で購入する事が出来るかどうか本当にぎりぎりの状態でした。(中略)
皆さんの協力のおかげで政府のものづくり補助金も合格し、新しいヤブタを取り付けることができました。1月7日運転開始です。(中略)搾ったお酒はとてもきれいで優しい味でした。また酒粕の分離も、蔵人が苦労しないで取れます。本当に嬉しかったです。」

ということで、新しいヤブタで搾った「TAKENOSONO The Panda Festival」は山田錦・酒こまち使用で55%精米の純米吟醸です。ふわっと香る吟醸香にキレイすっきりな味わいです。以前の竹の園を覚えていないので、比較できませんが、おそらくキレイになりました。

佐賀県は九州の酒どころですので、このような改良は売り上げにもつながると思います。ヤブタは安い買い物ではないので、購入してよかったと蔵元に思ってもらうことが日本酒界の発展にも寄与できますので、「竹の園」をこれからもよろしくお願いします。

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