「poco stretto 19」音楽隊の代わりに登場した海のカルテット

今回は、長野県長野市の尾澤酒造場「poco stretto 19」です。「poco stretto」は音楽用語で「少し緊迫した感じで」という意味です。コロナ禍で少し窮屈で緊迫した暮らしを送っている私たちの心情を日本酒でほぐしてほしいとの願いが込められているものです。

例年、この時期には「poco a poco 19」(ブレーメンの音楽隊のラベルのやつです)が発売されていますが、今年はそれが無く、代わりにこの「poco stretto 19」が発売されました。音楽隊のように海の生き物が重なっていますね。下からイルカ、アシカ、カメ、ペンギンでしょうか。

「poco stretto 19」長野県産ひとごこち100%使用で50%精米です。十九らしいキレイな吞み口に甘味があります。かといってベタつくことなく、スーッと喉を通っていきます。

尾澤酒造場は最近、介護をしなくてはならなくなったり、杜氏が手術を受けたりとただでさえ少ない職人さんがさらに減る事態となっていて、R2酒造年度の酒づくりを大幅に減らすそうです。もともと手に入りにくい銘柄ですので入手するのに激戦が予想されますが、来年、元気に酒造りを行っていただくために、在庫が残らないよう消費していきたいと思います。

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