「ANA」ファーストクラス・ビジネスクラスの日本酒2020
今回は、先日発表されました、2020年度の「ANA」ファーストクラス・ビジネスクラスの日本酒です。一見すると、昨年より顔ぶれが変わっています。昨年は「ザ・無難」という感じでしたが、少し挑戦してみたのかもしれませんね。
それでは順にご紹介していきましょう。(青字は当ブログでもご紹介している蔵元です。★は初搭載銘柄)
ファーストクラス
2020年3月のみ
★黒龍 大吟醸 龍(福井県)
・第二次日本酒ブームをけん引した老舗。「龍」は1975年から販売されている山田錦40%精米の大吟醸。
2020年3~5月
大七 生酛 純米大吟醸 箕輪門(福島県)
・醸す酒すべてが生酛造りという大七酒造の代表酒。山田錦を米の形のまま削る超扁平精米で造った純米大吟醸。
農口尚彦研究所 山廃美山錦(石川県)
・ANAが大好きな蔵元。「現代の名工」に認定されている農口尚彦杜氏が引退後、後進のために復帰して醸す逸品。
2020年4~5月
★醸し人九平次 純米大吟醸 別誂(愛知県)
・第三次日本酒ブームの立役者。別誂と言ってもANAのためではなく、九平次のフラッグシップ酒。山田錦35%精米の純米大吟醸。
2020年6月のみ
田酒 純米大吟醸(青森県)
・昨年同時期と同様のセレクトです。山田錦40%精米の味わい深い銘柄。
2020年6~8月
農口尚彦研究所 純米大吟醸 無濾過原酒(石川県)
・山田錦50%精米で醸した究極の食中酒。
★七賢 スパークリング星の輝(山梨県)
・澱を除去してクリアに透き通った、瓶内二次発酵のスパークリング日本酒。
2020年7~8月
而今 純米大吟醸 NABARI(三重県)
・こちらは昨年に引き続いて選ばれました。三重県名張市の山田錦で醸した間違いのない一本。
2020年9~10月
★醸し人九平次 純米大吟醸 human(愛知県)
・山田錦45%精米の純米大吟醸。別誂より少し濃厚なイメージ。
2020年9~11月
北雪 純米大吟醸 YK35(新潟県)
・佐渡島にある蔵元。レストラン「NOBU」が唯一提供している日本酒がこの「北雪」。
農口尚彦研究所 山廃美山錦(石川県)
・ふたたび登場、55%精米の美山錦76%と山田錦24%を山廃で仕込んだ、酸味があってスッキリ綺麗な酒。
2020年11月
新政 NO.6 X TYPE(秋田県)
・昨年に引き続いてのセレクトです。言わずもがなの銘柄。
2020年12~2021年2月
鍋島 純米大吟醸 35%(佐賀県)
・間違いなく旨い「鍋島」が山田錦を35%まで磨いて醸したすっきりキレイな酒。
農口尚彦研究所 山廃五百万石(石川県)
・五百万石75%使用で65%精米。フルーティで酸味が効いた酒。
★松の司 大吟醸純米 黒(滋賀県)
・山田錦を35%精米で醸した酒。鍋島と同じ精米歩合なので、呑み比べてみたいですね。
ビジネスクラス
ビジネスクラスも北陸勢ががんばっています。ファーストクラスとかぶる銘柄があるので、できれば違う銘柄チョイスでもよかったのではないでしょうか。まあ、ファーストもビジネスも乗る機会がないんですけど(笑)
ビジネスクラス長距離
2020年3~5月
★七田 純米大吟醸(佐賀県)
・昨年は「天山」が選ばれていましたが、今年はメイン銘柄の「七田」です。山田錦45%精米。
満寿泉 純米(富山県)
・NHK-BSで放送された、元ドン・ペリニヨン醸造責任者ジェフロワ氏の日本酒造りに協力している酒蔵。
2020年6~8月
農口尚彦研究所 山廃美山錦(石川県)
・三回目の登場。55%精米の美山錦76%と山田錦24%を山廃で仕込んだ、酸味があってスッキリ綺麗な酒。
★雁木 純米大吟醸 ANAオリジナル(山口県)
・数多ある山口県の酒蔵代表として選ばれた雁木。山田錦使用ですが、ANAオリジナルということで精米歩合不明です。
2020年9~11月
南部美人 大吟醸(岩手県)
・ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018で最高金賞。ぎんおとめ他40%精米。
久保田 萬寿(新潟県)
・ある世代に圧倒的な人気を誇る酒。
2020年12~2021年2月
五凛 純米大吟醸(石川県)
・天狗舞の車多酒造が醸す別ブランド。山田錦45%精米。
農口尚彦研究所 山廃美山錦(石川県)
・四回目!
ビジネスクラス中距離
2020年3~5月
★七田 純米大吟醸(佐賀県)
・昨年は「天山」が選ばれていましたが、今年はメイン銘柄の「七田」です。山田錦45%精米。
農口尚彦研究所 山廃美山錦(石川県)
・五回目(笑)
2020年6~8月
農口尚彦研究所 山廃美山錦(石川県)
・六回目・・・。
★雁木 純米大吟醸 ANAオリジナル(山口県)
・この2銘柄は長中距離で同じものとなっています。
2020年9~11月
南部美人 大吟醸(岩手県)
・ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018で最高金賞。ぎんおとめ他40%精米。
★醸し人九平次 純米大吟醸 山田錦EAU DU DESIR(愛知県)
・上記の九平次より手に取りやすい純米大吟醸。山田錦50%使用で、酸味、旨味が最高。
2020年12~2021年2月
五凛 純米大吟醸(石川県)
・天狗舞の車多酒造が醸す別ブランド。山田錦45%精米。
★山形正宗 藍(山形県)
・日本の伝統色「藍」を冠した、雄町40%精米の山形正宗のフラッグシップ。
ビジネスクラス短距離(すべて初搭載銘柄)
(写真によると、この4種は300mlくらいの小瓶で提供されるのではないかと思われます。)
2020年3~5月
★乾坤一 純米(宮城県)
・唯一「純米」ということです。ササニシキ60%精米のやつでしょうか。
2020年6~8月
★奈良萬 純米大吟醸(福島県)
・五百万石48%精米。こちらも数多ある福島県の酒蔵代表ですね。
2020年9~11月
★一滴入魂 純米大吟醸(広島県)
・広島を代表する大蔵元「賀茂鶴」が醸す別銘柄。
2020年12~2021年2月
★御前酒 純米 雄町 ANAオリジナル(岡山県)
・雄町のふるさとにある「雄町の未来はうちが造る」と自負する雄町蔵の酒。
(私見)
今回も農口尚彦研究所が何回も登場していますが、「はずさない日本酒」のセレクトになっていて、バラエティに富んできた感じがします。呑んでみたい銘柄も多くなりました。
ここでは紹介していませんが、ANAラウンジで提供される、島根県の「いなば鶴 強力」、東京都の「澤乃井 東京蔵人」など興味深い銘柄も選ばれており、ANAに乗るのが楽しみになるのではないでしょうか?
ちなみに、アイキャッチ画像がいつも而今ですみません(汗