「鍋島 Summer Moon」今年は少し控えめな感じの美味しさ
今回は、佐賀県鹿島市で大正末期創業の富久千代酒造「鍋島 Summer Moon」です。
富久千代酒造について
佐賀県を代表する銘柄となった「鍋島」ですが、もともと「富久千代」と「泉錦」という銘柄を醸していました。現在の飯盛直喜蔵元杜氏が蔵を継いだ1988年は日本酒業界にとって最も厳しい時代で、唯一無二の商品がなくては生き残れないと感じた飯盛蔵元杜氏が目指した酒が1998年4月に完成。公募で名称を決めることになったのが「鍋島」でした。江戸時代の鍋島藩からきています。
「鍋島 Summer Moon」
山田錦100%使用で50%精米、醸造アルコール添加の吟醸酒です。最初の出荷時に購入できず、2回目の入荷時(8月6日)に購入できました。そのせいか、キレのある吟醸香は控えめで、軽めのフルーティな酸甘味と旨味で非常に呑みやすいですが、「酸が強めで爽やかな美味さ」のイメージとは少し異なって、すべて控えめな感じの美味しさです。今年の出来がそうなのか、2回目だからそうなのかわかりませんが、夏の昼間というより夏の夜に味わいたい感じの、まさにサマームーンなのかもしれません。