「遊穂 純米吟醸生原酒『G』」クラシックを聴かせて醸した酒
今回は、石川県羽咋市で創業年不明の御祖(みおや)酒造「遊穂 純米吟醸生原酒『G』」です。
御祖酒造について
UFO関連の博物館「コスモアイル羽咋」で有名な石川県羽咋市で創業です。創業年がわからないのは、以前の経営者が破綻し、30年ほど前に現在の社長兼杜氏の藤田美穂さんの父上が経営を引き受けたということからです。その後、2003年に代表取締役に就任した美穂さんが立ち上げた「遊穂」が主力銘柄の酒蔵です。
「遊穂」はもちろんUFOから採った名前ですが、東京出身の美穂社長兼杜氏が東京向けに発売するために造ったといわれています。というのも、御祖酒造には「ほまれ」という地元で長年呑まれてきた銘柄があるからです。
「遊穂 純米吟醸生原酒『G』」
長野県産美山錦75%と兵庫県黒田庄産山田錦25%使用で55%精米です。熊本酵母(KA-1)を使用し、ラベルにある「YUHO PIANO」のとおり発酵中の醪にクラシック音楽を聴かせたそうです。いつもの「遊穂」っぽい甘さはなく、どちらかというとドライな味わいですが、呑みやすく美味しいです。クラシック効果でしょうか。
音楽を聴かせて発酵させる蔵はほかにもありましたね。麹も生きていますから、なんらかの影響があるのかもしれません。