「蒼空 純米酒 美山錦」伏見っぽくない「伏見の酒」
今回は、京都市東山区で1902(明治35)年創業、8年後に伏見に移り、1918(大正7)年、現在の地で酒造りを始め、最盛期には八千石まで製造量を増やしていましたが、1995(平成7)年に休業。その後、五代目蔵元となる藤岡正章氏が2002(平成14)年、酒造りを再開し、現在に至る藤岡酒造株式会社です。
創業当時は「万長」という銘柄でしたが、現在は、青空を見上げるとホッとできるような優しい気持ちになれる酒を目指して名付けた「蒼空」がメイン銘柄となっています。まだ再開して18年、全量手造りの純米酒というだけあって、生産量も極少量です。
「蒼空 純米酒 美山錦」美山錦100%使用で60%精米です。一目見ておわかりのように、うすにごりです。ジューシーでほんのり甘味を感じ、そこにグレープフルーツのような苦みが相俟って、とても美味しいです。
極少量ということで、なかなかお目にかかれませんが、美山錦ということもあり、京都、それも伏見っぽくない「伏見の酒」です。京都のお酒というカテゴリーではおすすめのひとつとなりました。