「総乃寒菊 True Red」九十九里で醸す花言葉の酒
今回は、千葉県山武郡の寒菊銘醸「総乃寒菊 True Red」です。雄町100%使用で50%精米の純米大吟醸でおりがらみ無濾過生原酒です。寒菊銘醸では技術力の判断基準として「雄町50%仕込み」を例年行っています。それで「True=真実」をテーマに命名したということです。
前回ご紹介した銘柄も「39」ということで、お世話になった方への感謝の気持ちをこめてということでしたが、こちらは「愛情」を表現したいと少量のおりを含ませてほのかな甘みを際立たせたそうです。その「愛情」は赤い菊の花言葉だそうで、それで「True Red」なわけですね。
ということで、雄町ならではのほのかな香り、若干のガス感に甘味と酸が入り混じって、おりの苦みもかすかに感じられます。いい意味で千葉県のお酒っぽくない軽やかな味わいです。この酒蔵の雄町は面白いですね。
さらに、同じ雄町を使用した「True White」という酒もあるようですが、こちらは無濾過生原酒直詰で、「真実」が白い菊の花言葉だそうです。「True」「White」で真実かぶりですね(笑)
「木戸泉」「不動」「甲子正宗」「糀善」「東薫」など千葉県の酒蔵、生産量が少ないので近くて遠い感じですが、それぞれに特徴があって面白いです。