「福祝 夏の純吟」北海道産彗星を使った千葉県久留里の酒

今回は、千葉県君津市の藤平酒造「福祝 夏の純吟」です。君津市は今頃、海水浴で賑わっていることでしょうと思いきや、酒蔵がある久留里は木更津から出ている久留里線の終点で、房総半島のど真ん中(チーバ君のへそと腰の間)にあるため、海水浴とは無縁です(笑)

そんな「福祝」ですが、この「夏の純吟」は使用米が北海道産彗星です。2006(平成18)年に酒造好適米として承認されて、北海道産酒米では「吟風」に次ぐ2番目の使用量を誇っていますが、北海道以外の蔵ではあまりみかけません。そのうえ、なかなか思うような味を出すことができない難しい米という話です。

「福祝 夏の純吟」北海道産彗星100%使用で55%精米です。夏酒ですが、アルコール度数は普通の16~17度となっています。そのうえでスッキリ味を出すために、口に含んだ時に苦みの層が下に、甘味・旨味の層が上にある感じで、呑み込むときに苦みが甘味を包み込んで喉を通っていき、後味スッキリとなります。

以前ご紹介しました「上川大雪」の川端杜氏がメイン銘柄として「彗星」を使っているようで、川端杜氏から北海道以外の酒蔵で最も「彗星」の味を引き出しているというお墨付きをもらったというくらいの旨さです。生産量が少ないのでなかなか目にしないかと思いますが、夏の一本として選んでいただきたい候補のひとつです。