「瀧自慢」而今に負けないサミット酒
今回は三重県名張市で1868(明治元)年創業の瀧自慢酒造「瀧自慢」です。平成4年4月まで朝日酒造という名称でしたが、翌5月から瀧自慢酒造となりました。伊賀の銘酒と銘打っているのですが、伊賀忍者修業の里「赤目四十八滝」が近くにあるので「瀧自慢」となったわけです。
伊賀の忍者といえば「仮面の忍者赤影」です。知らない方も大勢いらっしゃいますね(笑)
「仮面の忍者赤影」は1967年4月から1968年3月まで放送されていた日本初のカラー特撮番組で、赤影は最初は織田信長に仕え、その後は豊臣秀吉にも仕えました。ロケ地は京都太秦撮影所と琵琶湖のほとりでした。なぜカラー番組になったかというと、スポンサーが三洋電機でカラーテレビを発売したばかりだったからです。実際には白黒テレビで見ている家庭が多く、私は再放送でしたが、白黒でみていた記憶しかありません。ただ、再放送された特撮番組としては日本一の記録となっています。夏休みの午前中には赤影とジャイアントロボ、ピュンピュン丸は必ず見ていました。
閑話休題で、「瀧自慢 神の穂 秋あがり」です。三重県産「神の穂」100%使用の60%精米です。2016年伊勢志摩サミットのランチで「純米大吟醸」が「乾杯酒」、ディナーで「辛口純米 滝水流(はやせ)」が「食中酒」で採用されただけあって、香りもあり、ふくよかな味わいを感じます。
三重県名張市といえば「而今」ですが、「獺祭」しかり「飛露喜」しかりで、県にひとつ突出した蔵があると周りの蔵も刺激されてよりよい日本酒を醸しだすという流れはとても歓迎すべき状況だと思います。日本中で頑張ってほしいです。