「梵」メガネだけではない鯖江市の酒

今回はメガネで有名な福井県鯖江市で1860年創業、加藤吉平商店の「梵」です。こちらも東京都の嘉泉と同様、庄屋だった家が酒造業を始めたそうで、やはり昔のお金持ちは酒造業か書店ということですね。井戸から湧き出る白山連邦の伏流水を使用して純米酒のみを醸しています。酒米も自家精米で20%精米の日本酒もあります。

もともとは違う名前の酒を醸し、最高級のものに「梵」をつけていましたが、1963(昭和38)年にすべての日本酒を「梵」としました。そのときのフリガナは「ボン」とカタカナで記されていましたが、いつからか「BORN」となり、JR発足時の鏡割りや区切りの際の乾杯などに使われているそうです。「再生」的なイメージなのでしょう。

昨日飲んだのは「梵 純米吟醸 ひやおろし」。兵庫県特A地区産契約栽培山田錦と福井県産五百万石で醸された50%精米歩合の純米大吟醸酒と55%精米歩合の純米吟醸酒のブレンド酒です。ブレンドで純米吟醸は珍しいですね。ブレンドで純米大吟醸の「獺祭 島耕作」のようです。

味わいは香りはほどほどで、スッキリ甘味の旨口系です。後を引く甘味ではないので、刺身によく合いますね。

「梵」は長年にわたって日本酒の賞を受賞してきており、2018年度もロンドン酒チャレンジ プラチナ賞、ロサンゼルス国際ワイン・スピリッツコンペティション ベスト オブ クラス(最高賞)、ワイングラスでおいしい日本酒アワード 最高金賞など8つの賞を受賞しています。名前も「BORN」のほうが外国人にもわかりやすいですね。

鯖江市もメガネだけでなく、日本酒もあるということを再認識させてもらいました。