「播州一献 七宝 純米 澱絡み生」偶然出会った「当たり」の酒
今回は、兵庫県宍粟市山崎町で1837(天保8)年創業の山陽盃酒造「播州一献 七宝 純米 澱絡み生」です。
山陽盃酒造について
山陽盃酒造は、2018年11月8日に発生した火事で蔵の約半分に大量の日本酒とタンク2本、酒米が焼失しました。しかし、従業員のみなさんが無事だったことと酒造用設備が残ったことで、すぐに酒造りを再開できました。その蔵が醸すのは「播州一献」で、養父市にある、元明延鉱山坑道内の「明壽蔵」で貯蔵しています。石炭やら鉄鉱石やらを掘り出していた坑道は現在使われていないところが多く、一年を通じて温度の変化が少ないので酒やワインの貯蔵に利用されていて熟成に向いています。「明壽蔵」もそのひとつで、錫を産出していたようですが、飛鳥時代にはすでに閉山していたということですので、かなり歴史がありますね。
「播州一献 七宝 純米 澱絡み生」
兵庫北錦100%使用で65%精米です。七宝シリーズは、「播州一献」で最も多く使われている酒米「兵庫北錦」を原料に使用した生原酒のシリーズで、R1BYからスタートしています。開栓して盃に注ぐと、まるで炭酸飲料のようにシュワシュワと音を立てています。おりがらみらしいフルーティな香り、かつ、比較的ドライな味わいで「当たり!」です。さわやかなので、美味しくグビグビ呑めます。
「特約酒販店様からの完全予約受注のスペシャルな一本」ということですので、たまたま手に入ったのですが、こんな当たりがあるとうれしくなりますね。