「七本槍 生酛純米」途絶えていた生酛造りを再開

今回は、滋賀県長浜市の冨田酒造が醸す「七本槍 生酛純米」です。酒造りには乳酸菌が必要ですが、現在は市販されている乳酸菌を後から添加する製法が主流となっています。「生酛」は天然の状態で生成された乳酸菌を使う、昔ながらの製法です。

それだけに、生酛造りで醸された酒はその蔵の特徴が出てくるわけですが、冨田酒造はかなり長い間行っていなかった「生酛造り」を昨年(平成30年2月)の仕込みで行い、2019年2月に出荷したわけです。

それがこの「七本槍 生酛純米」です。滋賀県産玉栄100%使用で60%精米、ラベルにも初醸造とあります。火入れと生酒があるそうですが、こちらは生酒です。

思ったより香りがなく、酸があり、旨味はありますが甘味はありません。これはこれでいいのですが、これまでの七本槍のイメージを覆す感じです。

個人的にはこれまでの七本槍のほうが好みですが、冨田酒造の現蔵元として初めてのチャレンジということで、これから2年目、3年目と続けていくと味わいが変わっていくのではないでしょうか。

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