「つぎのみどり 特別純米辛口」辛口といいながらジューシーな酒
今回は、秋田県大仙市で延宝年間(1673年頃)創業の奥田酒造店「つぎのみどり 特別純米辛口」です。
奥田酒造店について
秋田県のちょうど真ん中あたりにあるJR奥羽本線の羽後境駅にほど近い所に蔵はあります。奥羽山糸の伏流水が湧き出る井戸水を仕込水に使って年間1400石ほどの生産量です。メイン銘柄は「千代緑」で、初代蔵元が、初夏の緑美しい山々を見て、「若葉映える 四方の山々千代緑」と一句詠い、それが酒銘となったそうです。
「つぎのみどり 特別純米辛口」
麹米に秋田県産美山錦を50%精米、掛米に秋田県産ぎんさんを60%精米、売り出し中の蔵付分離酵母のMS3酵母を使っています。「MS3」とは奥田酒造店の奥田社長の親族の下の名前の頭文字をとったそうで、Mがおひとり、Sが3人いらっしゃるということです。由来はともかく、ワイン輸入業者のモトックスとコラボしているということで、フルーティな香りに、辛口といいながら酸味があるジューシーな味わいで、スイスイ呑めてしまう「当たり酒」でした。いつもの居酒屋で一番安かったのですが、おトクな感じでしたね。
一軒の店にこだわるのもいいですが、たまに河岸を変えてみると思わぬ出合いがありますね。またいい出合いがありますように。